2009年11月アーカイブ

slct_clarinet_on.jpg  日本音楽コンクールのクラリネット部門本選をFM放送録音で聞きました。

 クラリネット部門は3年に1回ですが、今年は我が沖縄県出身の川上一道さんが入選かつ聴衆賞に選ばれました。
 
 本選課題曲は、フランセのクラリネット協奏曲。今回の放送で初めて聞いたのですが、超難曲です。1位から3位までは全楽章。入選の2名は抜粋で放送されました。

 1位になった田中さんの演奏は大雨の降る中での車内で聴いていたので、細部は聞けませんでしたが、確かにすごく生き生きとしていて、曲の持つ雰囲気が良く伝わる演奏でした。

 川上さんはどちらかというとドイツ音楽向きの音色なので、フランセの軽めの音楽での「勝負」では、少し及ばなかったのではと思います。

 5名とも同じ曲を演奏したのですが、それぞれ特徴のある音色や響きで、飽きずに楽しめました。コンクールということで優劣がつけられますが、通常の演奏会で聞けば、皆大変すばらしい演奏だと思います。

 フランセの協奏曲は超難曲ですが、すばらしい曲なので、楽譜を購入してさらってみようかと思います・・・(^_^;)

con090915b.jpg  NHK芸術劇場(12ch)で、今年(2009年)9月に来日したズービン・メータ指揮ウィーン・フィルの演奏会録画を見ました。

 曲は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」と、ベートーヴェン交響曲第7番。

 バルトークの「オケコン」をウィーン・フィルが演奏するとどうなるか・・に興味があったのですが、演奏よりも出演メンバーを見てびっくりしました。何とコンサートマスターを始め、あちらこちらに女性がいる(といっても数人)ではありませんか・・。唯一男だけの世界だったウィーン・フィルもついに陥落したわけです。

 バルトークの木管トップは若返りメンバー。特にクラリネットトップはすごいハンサムで、うまいのですが、伝統的なウィーン・フィルの音ではないような気がします。

 ウィーン・フィルのオケコンの演奏そのものは水準は超えているのですが、すごい!と思わせるものはありませんでした。これはメータの落ち着いた指揮の特徴も反映しているのでしょう。

 ベートーヴェン7番は、もちろん十八番なので、安心して聞けるのですが、逆に緊張感なさすぎか。クラリネットトップは変わって最長老のペーター・シュミードルだったと思いますが、今では完璧「太りすぎおじいさん」。今回の録画からは、今まで感じていたウィーン・フィルの良さが感じられませんでした。

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