2010年5月アーカイブ

街道をゆく3 陸奥のみち、肥薩のみち、河内みち  第3巻は週刊朝日1972年2月から9月まで連載。まず、「陸奥のみち」として、八戸、久慈など東北地方太平洋岸を陸奥湾までたどる。

 旧南部藩の領地は、鎌倉時代初期に甲州から移ってきた(流れてきた?)南部氏が八戸を拠点に他の地域を征服してできたらしい。南部藩は盛岡が中心地となったが、そこから八戸藩が分かれた。
また、弘前の津軽藩は、豊臣時代に南部領から独立したらしい。

 このあたりは冷害が激しいため、たびたび飢饉に悩まされた。安藤昌益の農本共産主義思想など極端な考え方を生んだりした。
 司馬遼太郎は、米作を中心に据えた日本(江戸時代)の不思議さに思いをめぐらす。たとえばこの地域で牧畜は考えられなかったのか?

 「肥薩のみち」では、西南戦争の激戦地田原坂から球磨、人吉を通って薩摩に至る。関ヶ原で負けて、鹿児島に逃げ帰った島津は、国境を閉ざし幕府隠密を入れさせず、薩摩は江戸幕府も手を出せない半独立地域として存在していた。

 半独立の陰には、「切支丹停止」と同じように浄土真宗も停止(ちょうじ)と弾圧、武士の数が他の藩よりも多いことによる農民搾取などがあります。司馬遼太郎は触れていませんが、琉球王国の占領もあります。

 しかし、明治時代に武士の特権がなくなり、西南戦争にも負けた薩摩は、ついに中央集権体制の中に完全に組み込まれてしまった。

 「河内みち」では、水郷地帯であった河内を江戸期の土木工事により干上がらせて農地になった経緯。これは徳川幕府の功績であるとしている。地域の富農であった中甚兵衛が土木工事実施について40数年間も私財をなげうち幕府に陳情してきたというのもすごい。

 他に、江戸末期最大の仏教学者だった慈雲尊者が開いた真言宗の律院(修道院のようなところ)である高貴寺のこと
 高校野球でしか知らないPL教団の本拠地があること。その当時はゴルフ場だったらしい。

 大ヶ塚(だいがづか)という自衛能力をもった集落の存在にもびっくり。豊臣末期に盗賊グループを撃退したことなど庄屋五兵衛の記録が残っているらしい。この記録がまるで黒澤明監督の時代劇のようでおもしろい。

MT4.27インストール

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Movable Type ロゴ  ブログ作成ソフトMovable Typeを4.27に変更。今まで使っていたのは4.1でしたが、こいつが頻繁にフリーズするようになったので大変困ってました。連休で時間があったので、一念発起し、2年半ぶりにバージョンアップ。

 実はすでにMT5が出ているのですが、データベースのMysqlのバージョンが古くて動かないので、まずは4シリーズ最終版の4.27に変更です。

 MT4のテンプレート変更方法がわからず、カスタマイズも全くやってなかったのですが、今回少しわかるようになりました。

 バージョンアップのおかげで、フリーズしなくなりましたし、うれしいことにブログ更新のための再構築や、サイト表示スピードが速くなったような気がします。

TPM6-P8400-W7  HPのノートPC 2230SにWindows7 Home Premiumをインストールしました。3台分入れられるパッケージの2台目です。もちろん64bitをインストール。

 2230Sは、CPUはCore2 Duoで、32bitのVista Businessもまあまあ動いていたのですが、今回Windows7に変えてみるとやはり動きがかなり軽くなりました(^_^)

 教室の仕事マシンにはすでにWindows7をインストール済みでVistaとのデュアル起動にしてありますが、こちらはVistaで使うのがメインです。今回ノートPCにインストールしてみて、Windows7のよさがわかりました。

 ほんの一例ですが、複数のWindowを開いている時、タスクバー上のプログラムアイコンをポイントすると、画面のように開いているWindowがすべて表示されます。

 またタスクバーには、Vistaまでの「クイック起動」よりも大きなサイズでプログラムショートカットをおけるので便利です。さらによく使うファイルやフォルダを指定して起き、右クリックからさっと開けるというのもグッド。

 Windows操作もマウスドラッグで最大化や右半分、左半分などの操作が便利です。

 びっくりしたのは、指紋認証機能。Windows7自体で対応しているようで、コントロールパネルの「デバイスとプリンター」に表示されている「Fingerprint Sensor」を右クリックすると、「Biometrics」という項目が表示され、HPのソフトを入れなくても認証できました。なおかつ、反応がものすごく軽くなり、1回で快適に認証できます。

 ノートPCへのWindows7インストールは大正解!!

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