戦後70周年の節目の沖縄慰霊の日。重たい内容ですがようやく読み終えました。昭和20年3月末、当時16才から20才までの女学生が、米軍上陸後の沖縄戦において、看護学徒として南風原町にあった陸軍病院壕にて傷病兵の看護に従事。首里の32軍司令部が摩文仁への撤退を決めた5月下旬に、彼女らも摩文仁方面へ移動。6月18日の解散後、本当最南端の摩文仁地区の3カ所の壕を中心に、多くの方が犠牲となった。297名の職員生徒のうち2/3(職員16名、生徒210名)が、この3ヶ月間で犠牲となった。
当時女学生を引率していた仲宗根先生は摩文仁の海岸で、一部の女学生といっしょにかろうじて生き残った。彼の記録や同じく生き残った女子学徒の手記をまとめた本である。生々しい記録は悲惨な戦いを、これでもか、これでもかと伝えており、読みながら何度も涙した。亡くなられた方々にただただ合掌。
本の表紙画像は沢口靖子が主演した1995年の「ひめゆりの塔」の画像からとられているようだ。