琉球大学フィルハーモニー管弦楽団第36回定期演奏会(2002年1月27日)

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久しぶりに琉大フィルの演奏会を聞きました。3年前に聞いたのは第30回でした。

 今回のプログラムは、バーンスタインの「キャンディード序曲」、ガーシュイン「パリのアメリカ人」、ドボルザーク「新世界」でした。会場は那覇市民会館。このプログラムを見て、「ほほー」と思った方も多いでしょう。

 キャンディード序曲はブラスやパーカッションが大活躍する聞いていて楽しい曲です。結構難しいと思うのですが、リズムなどはあっているかどうか聞いていてもわからないので、粗が目立たない。
 その点、パリのアメリカ人は、曲が長いのと、割と単調な曲想が続くので、飽きさせずに聞かせるのは難しいと思います。途中で少々退屈しました。
 この手の曲は、演奏する側にある程度技量があり、音色やテクニックを披露するものだと思います。しかし挑戦する意欲は十分に評価できると思います。

 ドボルザークも難しい。これはこれで聞く方がCDなどで名演奏を聞き慣れていて、イメージができあがっていますので、どうしてもそちらと聞き比べてしまう。また、結構全体のアンサンブルをまとめるのが難しい曲だと思います。しかし、前2曲に比べて飽きずに聞くことができるのは確か。演奏も学生オケのレベルとしてまあまあだったと思います。

 2楽章のコール・アングレのソロはきれいでした。欲を言えばやはりもう少し歌い込みがほしい。クラリネットトップはなかなか芯のある音で音がよく通ってました。卒業したら沖響に入団して欲しいです。(^。^)

 今回は、弦楽器の音量が不足していたように思いました。人数としては揃っていますので、個々人がもっと大きな音量を出す練習をすれば良いのではないでしょうか。前回といっても3年前ですが、具志川の響ホールで聞いたときは弦楽器の音量はかなり出ていたような気がしましたが・・・。

 いずれにしても、年2回の定期を着実に開催できるのはうらやましい限りです。私の所属する沖縄交響楽団は、沖響が唯一の常時活動オーケストラであった時代の名残があり、通常なら定期演奏会を開催する一番良い時期に第9やらメサイアなどに確実に時間をとられ、定期の年1回ペースもおぼつかない状況です。

 一つだけ、是非改善して欲しいのは、チューニングの時間が長すぎることです。練習ならともかく、本番のときは、チューニングはホールに出てくる前に行い、お客さんの前でやるのは単なるセレモニーにしてほしいです。

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