痛恨のミストーンその1

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 最初はやはりミストーンから始めましょう。ところで、ミストーンとは何か?要するにピーとかキャーとか、けたたましく鳴る雑音のことです。リードミスともいいます。他の木管楽器にはありません。クラ吹きは一生悩まされるものです。私がこれまでに鳴らした一番大きなミストーンは、高校のときです。

 昭和48年、長崎での吹奏楽コンクール西部大会。自由曲で演奏したショスタコービッチの交響曲第5番終楽章の途中で、クラリネットとバスクラのユニゾンでソロがありました。
 このソロの途中で、会場いっぱいに響くようなキャッというミストーンを鳴らしてしまったのです。このせいかどうかは、わかりませんが、おそらくわずかな差で全国大会出場を逃しただろうと思いますので、悔しくてしょうがなかったです。

 なぜこうなったのか。実は、当時世界的にリードが不足していて、本土復帰直後の沖縄にはなかなかリードが回って来なかったという事情が裏にあります。それで長崎の楽器店で新しいリードを買って、それを大会に使用したのです。
 現在はこれほどリードが不足することは無いですし、買って2、3日のリードを本番で使用するということはまずしません。ミストーンの直接の原因ではないと思いますが、そういう事情も背景になっていると思います。

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