那覇高校吹奏楽部第30回定期演奏会(1999年3月25日)

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 那覇高校は私の出身高校です。今まで全然聞きに行っていなかったのですが、姪が出演するというので行ってきました。現在の高校生はどういう演奏をするのかというのも興味がありました。

 第1印象は、「う、女の子ばっかり」ということです。噂には聞いていましたが、60人以上は出演している中で男子は数えるほどしかいない。が、これはまだ予想していたとおり。

 びっくり仰天したのは、これだけの大編成でクラリネットがたったの6人!。E♭クラを入れても7人。フルートは、な・なんと、クラと同じ人数!。さらに、他の楽器もみると、トランペット6人、ホルン6人。パーカッションも同様。20年前の楽器編成しか頭に無い私には、気が狂いそうなバランスです。

 ですから、当然出てくるサウンドは金管とパーカッション中心で、しかも、中・低音中心のふっくらとしたサウンド。まさに「ブラスバンド」でした。一体全体どうしてここまで変わってしまったのでしょうか。那覇高校だけなのでしょうか。それとも、こういう編成が今の一般的な編成なのでしょうか。誰か教えてください。

 演奏曲も吹奏楽オリジナル曲(こういう言い方も古い?)が多く、わずかに編曲ものでプロコフィエフ(また出てきた)の「ロメオとジュリエット」がありました。楽器編成がこんなですから、もちろん音はでかくて迫力はありますが、曲のメリハリや音色の変化はあまり出てこない。そのかわり打楽器が豊富なのでそのあたりでいろんな音が聞こえる。

 私には演奏以前の問題で全く「理解」できない演奏会でした。この感想を姪にどうやって伝えたら良いのでしょうか。この間の「琉球大学フィルハーモニー管弦楽団」の演奏会で、管楽器をさんざんこき下ろしましたが、このような演奏形態がブラスバンドの一般的な演奏形態だとしたら、管楽器のレベル低下も何となく理解できるような気がしました。要するに今のブラスバンドの中では、木管楽器はアンサンブルがどうの、音色がどうの、フレーズがどうの、タンギングがどうのと気にしながら吹ける状態ではないということです。

 そして、もう一つ発見したのは、同じパート同士で、曲が変わるたびに、1st、2nd、3rdが入れ替わっていたこと。これも以前は無かったことです。アマチュアオケの管楽器では良くある話です。要するに演奏上の「うまみ」のあるポストを独占しないということと、もう一つは、オケの管楽器の「ソロ」を演奏するポストは、1曲で気力も体力も消耗する場合があるので、Jリーグなどの「選手交代」のような感じで交代するという、2つの要因で代わるのです。

 もちろん特殊な事情のために交代することはあるはずですが、曲が変わるたびにフルートやクラリネットまで舞台上でパートが交代するのは目立ちました。そのあたりの理由も興味深いところです。

 結論:20年大昔。

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