チェコ国立ブルノ歌劇場「カルメン」(1999年7月11日)

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 ジャジャーン。ビゼーの歌劇「カルメン」見ました。一言、素晴らしかったです。私はカルメンを見るのも聞くのも初めですので、他の公演との比較はできません。が、各ソロ歌手は我が国での最後の公演という疲れも見せずに素晴らしい歌を聴かせ、オケも全く隙のない演奏でこの情熱的なオペラを支えていたと思います。

 「カルメン」は数あるオペラでも、見応え・聴き応え・わかりやすさと言う点では最高ランクにはいると思います。ときどきテレビなどでオペラを見ますが、今までの経験では、ほとんどのオペラは最後まで見ることはできませんでした。必ず途中で飽きてしまうのです。でもカルメンならそうはならないような気がします。

 まず、カルメンとドン・ホセの恋という単純明快なストーリー、そしてオーケストラの華麗なサウンドで伴奏される有名な旋律の数々。さらに、闘牛に代表されるラテン的、情熱的なスペインという雰囲気を合唱が高らかに歌って盛り上げます。

 自由きままな恋に生きるカルメンと彼女に振り回されるドン・ホセの物語が、ビゼーの音楽と歌手やオケの素晴らしい演技・演奏によって舞台上に軽快なテンポで展開され、休憩時間も含めて3時間という時間があっという間に過ぎてしまいました。こういう素晴らしい音楽を経験すると、つくづくクラシック音楽を趣味にしていて良かったと思います。

 オペラも良かったですが、開幕前のロビーでの金管五重奏にはびっくりしました。途中からしか聴けませんでしたが、プロの余裕というか、本番前のひとときに軽く吹き鳴らしという感じで演奏していたのですが、これがまたうまかったのです。私も何回かオペラの伴奏に出演したことがありますが、公演の前にもう一つ本番をこなすなんて・・・、プロとアマの違いをまざまざとみせつけられました。

 それにしても、今年は素晴らしい演奏を聴く機会が多いです。自分の演奏の面では、すでに年末なので(その理由はここをクリック)、音楽を聴く機会をどんどん作っていくつもりです。

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