プラハ室内管弦楽団演奏会(1999年10月15日)

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 今回は、久々のプロのオーケストラです。プラハ室内管弦楽団演奏会を聴いてきました。確か前日は佐敷町のシュガーホールでの公演。今回は具志川市民芸術劇場。時間的に余裕があれば両方聴いて聴き比べをしたかったのですが。結局具志川のみを聴きました。

 さて、曲目は第1部がモーツァルトのパリ交響曲とドボルザークの弦楽セレナーデ。第2部がモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、同じく交響曲第40番というモーツァルト中心のプログラム。ここで、すべてよかったと書ければよいのですが。実は、当日は体調思わしくなく(眠かった)、第1部は夢の中で聴いていたので感想が書けません。

 第2部は(目が覚めて)とてもよい気分で聴くことができました。まず、「フィガロの結婚」序曲。いいですね。なんといっても、木管楽器の音色が暖かくて、まろやかで素晴らしい。いやな音がいっさいしないのです。そんなに速いテンポではありませんが、軽快で楽しい演奏でした。最初に書くべきでしたが、この楽団は、指揮者がいないのですね。30数人ほどのオケでアンサンブルをやっていくのです。コンマスがかなり大きな身振りで音の出入りの指示を体全体でやってましたが、割と小さい人だったので大変そうでした。

 圧巻は交響曲第40番。私の大好きな、聴きたかったモーツァルトの音でしたね。特にクラリネット。プラハのクラリネットさんは、とてもよい音でした。どちらかというとドイツ系の音色・吹き方です。元来チェコあたりのクラリネットは、ビブラートをかけるので有名です(チェコ・フィルとか)が、今回はまったく流派の違う人でした。体の動かし方がウィーン・フィルのペーター・シュミードルに似ていました。

 4楽章のクラのソロは、リズムのノリがものすごくよく、はっきり言ってこのクラを聴けただけで、今回は入場料の価値があったというものです。他の木管も素晴らしく。フルートさんの音色はポーと丸くて、軽やかでした。全体に木管の音色傾向が似通っていて、その分アンサンブルになると音が合いやすいという感じがしました。

 もちろん弦楽器もよかったです。人数は室内オケですので、1stVnが6人と少ないですが、案外「響ホール」はこの位の編成がちょうどよいのではという感じで、音量もまったく問題ありませんでした。同じ指揮者なしのアンサンブルである「オルフェウス室内管弦楽団」と比べると、オルフェウスの弦楽器奏者は必死でひきまくりますが、プラハは余裕がある?。アメリカとヨーロッパの違いなのでしょうか。また、確かオルフェウスは1曲ごとにコンマスが交代しますが、プラハは同じ人でした。

 オルフェウスのような超絶的音楽テクニック集団の演奏もよいですが(私は大ファンでした)、プラハのような心温まる演奏もやはり素晴らしいですね。近年は、オーケストラのお国柄が薄れてきていると言われていますが、いろいろな演奏集団やオーケストラがあって、いろいろな演奏をしてくれた方が聴く方としては楽しいです。

 それにしても、具志川市民芸術劇場「響ホール」はよいホールです。ホールは、年がたつにつれて段々響きが落ち着いてきてよくなるといいますが、このホールはその見本だと思います。

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