オペラ「ラ・ボエーム」(2001年4月1日)

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 第6回沖縄市音楽祭の一環で開催された「ラ・ボエーム」を聞いてきました。会場は沖縄市民会館。ボエームはプッチーニの作曲した名作で、県内でもすでに2回上演されており、今回で3回目だと思います。前2回とも私の所属する沖響が伴奏しましたが、私も1回目の上演の際にオケピットに入っていました。

 それはともかく、今回は2回公演。3月31日と4月1日。ソリスト陣は31日は県内のソリスト、1日は県外メンバーという感じ。本当は31日を聞くつもりだったのですが、1日の招待券が手に入ったので、そっちに行ってしまいました(貧乏まるだし・・・)。

 ミミが照屋江美子さん、ムゼッタが浅香真理子さん、ロドルフォが石原克美さんという人でした。ミミ役の照屋さんが今回の主催「グルッポ・ムジチーニ」の代表のようです。伴奏オケは小編成ながら東京音大の講師陣と県内プロ奏者によって構成された特別編成。東京音大の出身者が中心的な役割を果たしていました。

 ボエームは、数あるオペラの中でもメロディーの美しさ、お涙ちょうだい的なストーリーの展開などとてもわかりやすいオペラの一つです。今回は予算的な制約から、舞台が簡素でしたし、オケもやはりフルオケに比べると寂しかったですが、演奏レベルは高かったので全体としては満足しました。

 ソリストは初めて聴く人たちでしたが、声の出方や音程の安定度もまあまあでした。ただ、1幕の最後、ミミとロドルフォが歌いながら出ていく場面で、ロドルフォがちょっとこけた感じがしたのは残念でした。1・2幕は眼鏡なしで見たために、字幕も演奏者の顔もほとんど見えない状態で苦労しました。

 しかしながら、1幕の「私の名はミミ」のアリアから、涙腺はゆるみっぱなし。このオペラを聴くとき、私は涙なしでは聞けません。終幕のミミの臨終シーンと、そのあとロドルフォが「ミミー!!」と泣き叫ぶシーンは、一つの音、一つの動作に感動します。個人的には最後にロドルフォが泣き叫ぶところはもっと派手にやってほしかったですが・・・。パヴァロッティなんかすごいですよね。

 今後沖縄でいつ上演されるかはわかりませんが、まだ見ていない方は是非一度ごらんあれ!!

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