「琉フィル」の第44回定期演奏会を聞きました。場所は、定番の「うるま市民芸術劇場」。プログラムは、サン・サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」よりバッカナール、ライネッケ:フルート協奏曲(Fl:小出信也)、レスピーギ:交響詩「ローマの松」。指揮は、常任の家田厚志。
2年ぶりに琉フィルを聴きましたが、前回は40回定期では、ショスタコーヴィッチの交響曲第5番がすばらしい演奏でした。今回は・・・。
まずバッカナールは学生指揮があまりにも?でしたので、割愛。
ライネッケのフルート協奏曲は、我が沖響でも20年ほど前に1回演奏していますが、一般には知られていない作曲家です。実は私も彼のクラリネットソナタか協奏曲の楽譜を持ってたりしてますが。
残念ながら同じロマン派のシューマンやブラームスとはかなり差があり、この曲もはっきりいって、おもしろい曲ではありません。その割には、オーケストラが派手で伴奏が難しい感じでした。
フルートはかの小出さんなのでもちろんうまいのですが、曲があまりにも退屈なので、私にはどうしようもない。また、コンサートマスター氏が途中で突如立ち上がり、1フレーズを小出さんとデュエットしたので、これには (((((((・・;)サササッ
私が今回この定期を聞いたのは、ひとえにメインに「ローマの松」があったからです。恐らくオーケストラでは、沖縄初演でしょう。
印象としては、まずまず頑張ったのではないでしょうか。1曲目の「ボルゲーゼ庭園の松」の騒がしさ、2曲目の「カタコンベの松」の重々しさ、3曲目の「ジャニコロの松」の静けさなど、それなりに雰囲気はありました。クラリネットのソロも頑張ってました。学生オーケストラであれだけ吹ければ○でしょう。
最後、「アッピア街道の松」は、バンダの金管が入り音響効果がよく、迫力もありました。家田氏の大きな「振り」の指揮も、こういう曲には向いてます。
個人的には、今期の琉フィルVn陣はちょっと弱くなったかなという感じ。打楽器セクションは頑張っていたと思います。「アッピア街道の松」で堂々とティンパニを叩いていた学生が、大学に入ってから打楽器を始めたのを知っているだけにちょっと感動しました。