プロコフィエフのピアノ協奏曲、ソロは学内から選抜された榎本玲奈。もちろん私は初めて聞きました。いかにもプロコフィエフ風の緩急の楽章が交互に出てくる曲。
すごく派手で、ピアノも、オーケストラも難曲だろうというのはよくわかるし、上手に演奏していたことは間違いない。ただし、個人的な興味という観点では、あまり価値のある曲ではありません。
マーラーの交響曲第1番は、自分でも2回演奏経験があり、しかも数ある交響曲の中でダントツに好きな曲です。今回の演奏会はこれを聞くのが目的でした。
弦楽器の編成がかなり大きく、この曲を演奏するのには十分な編成。大学生だけでこれだけの規模は編成できないので、県内のプロ奏者を総動員している。さすがに、その効果は大きく、4管編成の管楽器に負けない、しっかりとした音が出ていました。
管楽器は、音量の大きなところはよいのですが、ピアニッシモで出る時(特に第1楽章の冒頭部分)など、音がかすれたり、ちょっと遅れたりと少し経験不足を感じました。
指揮の大勝さんは、最近からこの学生オーケストラも振るようになっています。合唱など声楽付きの分野が強いらしい。音楽的にはオーソドックスな演奏スタイルでした。
ただし、楽器の配置はかなり通常スタイルと違ってました。CbとVcが左サイド、Vn2ndは右サイド。木管の後ろにホルン、トランペットが右サイド。バンダのトランペットが演奏後、入りやすくなってました。
また、ティンパニは1番、2番とあるわけですが、最上段の打楽器セクションの左右に分散して配置。見栄えという点では、なかなかおもしろい配置でした。
木管のベル・アップが何回かありますが、ピシッと決まっていて格好よかったです。私がやったときは、角度は中途半端だし、暗譜できずしょっちゅう音を間違ってました。(;´_`;)
さて、初めて生で聞いたマーラー1番。全体としては迫力十分のとてもよい演奏で、久しぶりにオーケストラサウンドを堪能できました。