久しぶりに書店にいったら新刊コーナーに並んでいたので、ついつい上・中・下3冊買ってしまいました。はやりの本を買うことはあまりないのですが、これは・・・、暗号とか、キリスト教の秘密とか・・・、私好みでおもしろそうでした。
結果・・・、very good!
最近はこのような「おもしろい」本は、読んでいる途中はおもしろいけど、それだけで終わってしまうので、できるだけ避けてます。
しかし、この本はちゃんとした歴史的、宗教的な事実をふまえて構成されています。この本をおもしろく読むためには、それなりの知識と、もう一つ、それぞれの場面が「視覚化」できないといけません。そのために、各分冊のはじめには、写真や地図がいくつか掲載されています。
ストーリーの縦糸は、いわゆる「聖杯」の秘密で、これにキリスト教内部の対立が横糸としてからんでくる。そして、縦糸・横糸をたどって右に曲がるか、左に曲がるかに、「暗号」がからんでくるという感じです。
ストーリーを追って一気に読み進みましたが、私が本当に興味を持ったのは、登場人物の「セリフ」として出てくる、キリスト教世界の解説や、暗号などに関する話でした。
今年5月にはトム・ハンクスやオドレイ・トトゥ、ジャン・レノ出演の映画も公開されるそうです。精神世界の微妙なからみをうまく描くのは難しいと思いますが、娯楽映画としては、なかなかおもしろい映画になるのではないでしょうか。