絵画で読む聖書

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 中丸明著「絵画で読む聖書」をようやく読み終えました。
 世界一のベストセラーと言われる「聖書」の内容について少しでも知りたい、ということからずっと前に買っておいた物ですが、購入時にちょっとだけ読んで、「積ん読」になっていました。

 この本は、聖書の中身だけでなく、関連する宗教絵画の解説、さらには背景にあるキリスト教世界の歴史まで解説されており、結構中身は濃いです。

 ただし・・・・、読んでみると「好き嫌い」がはっきりするはずです。

 理由その1
 聖書中の登場人物にしゃべらせる際、それは「方言」だったということで、日本語で一番似つかわしい・・・らしい、「名古屋弁」でしゃべらせている。
 アダムとイブをはじめ、登場人物のセリフが「きゃーきゃー、みゃーみゃー」の世界なのです。つまり、NHK放送中の「功名が辻」で、秀吉やその家族が話している、あの方言が出てくるのです。

 理由その2
 週刊誌風あるいは、エロ親父風の「下ネタ」が満載・・・。もちろん、これも「名古屋弁」です。要は、宗教世界でも、その当時のいろんな状況を理解するには、生身の人間として描写した方がよい、ということなのでしょう。表紙を見ても雰囲気がわかりますね。(ちなみに、表紙の絵は、ルーカス・クラナハ(父)の「楽園のアダムとイブ」だそうです)
 なので、学校の教科書ではまず取り上げられないでしょう。

 これに耐えられれば、この本結構いけると思います。(^_^)b

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