歴史上の重要な時点において、実際の歴史とは違う結果につながる資料や文書などが存在する。この本はそんな資料を集めた本です。
たとえば、アポロ11号の月面着陸が失敗した時のための、ニクソン大統領の演説原稿。そういうのが用意されていたのです。
たとえば、原爆投下による民間人への被害を最小限にとどめることが必要だと考えていたトルーマン大統領の手紙。実際には、彼は広島・長崎に原爆投下を決定した。
いろんな事態の進行中、複数の結果があり得た場合に、実際にはどうなったのか。これを考えると、歴史の重みが感じられる。
今一番考えるのは、ブッシュ大統領のアメリカが、イラク攻撃をしていなければ世界はどうなっていたのか。