日本人としてこれだけは知っておきたいこと

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 憲法改正が具体的になりつつある現在、いろいろ考えてみようと思い、あれこれと買って読んでます。
 さて、この本は間違いなく「自虐史観」批判の最右翼でしょう。

 この人の言いたいことを突き詰めると、戦前の日本は天皇中心主義で素晴らしい国だったが、アメリカやソ連・中国の謀略によって否応なく「大東亜戦争」(注:あえて太平洋戦争とは表記していない)に巻き込まれ、敗戦後、アメリカの占領政策により洗脳され、日本がすべて悪かったという考え方が植え付けられた。
 そして天皇中心主義と神道をもう一度評価し大事にすべきだというのです。

 あまりにも偏った考えですが、個人的に最も気になった部分を紹介します。
 沖縄県は、国内で唯一地上戦を体験し多くの犠牲者を出し、なおかつ、昭和47年まで27年間も占領状態でほっぽらかされていたことには一言も触れていない。
 戦後の日本を考える上で、このことに全く触れないことに疑問。逆に沖縄戦の中で起きた住民の集団自決については、日本軍には何の責任もないような書き方をしている。
 
 戦後の日本は嘘(民主化や平和主義)から出発したとして批判しながら、戦前の嘘(神州不滅、一億玉砕、滅私奉公)については、「一種の景気づけ、本当にまともに信じていた日本人が多かったとはとても思えません」と書いている。

 ところが、「大東亜戦争」の評価については、「栄光の戦争」、「民族の一大叙事詩」であったとしている。この部分、本当に信じられない記述なので全文引用する。

 「指導者層はあまりにも愚かだけれど、対して国民は、世界史にその例を見ないほどの崇高で、健気な自己犠牲精神を発揮し、まさに一致団結して英雄的に戦いました。有史以来の日本史的なスケールで考えても、日本人の心が「最も輝いた瞬間」と言ってもいいでしょう。

 この人にとって、沖縄戦における住民の集団自決も、「最も輝いた瞬間」なのでしょうか。

 著者は、毎日出版文化賞受賞の「大英帝国衰亡史」という本も書いており、未読ですが私も持っています。しかし、この本は??

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