2008年7月アーカイブ

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 吉田武著、2003年5月に打ち上げられ、2005年11月に小惑星イトカワに着陸し、機器の故障に悩みながらも
奇跡的に今も地球に向かっている探査機「はやぶさ」の現在進行形の物語です。


 糸川博士のペンシルロケットから「はやぶさ」までの宇宙研の歩みと、「はやぶさ」の研究段階からの歩みを絡ませながら紹介しています。科学的な記述もわかりやすく解説しています。

 たとえばイトカワに到達した「はやぶさ」と通信するには、1秒30万キロ進む電波でさえ往復33分もかかること。

 「はやぶさ」の目的は地球から3億キロも離れた小惑星イトカワに着陸し、その岩石のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることです。イトカワには着陸したもののサンプル採取に成功したかどうかははっきりしていませんが、数々の苦難を乗り越えてイトカワにたどり着き着陸までしたことは本当にすごいことです。

 さらに瀕死の状況にありながらも、刻一刻と地球に戻りつつあるということ自体、感動的です。

 小惑星イトカワには世界中から募集した88万人の名前が刻まれたターゲットマーカーが残されていますが、その中に私の名前も入っています。

 「はやぶさ」は2010年6月に地球に戻る予定です。頑張れ「はやぶさ」!!
 現在の状況はJAXA宇宙航空研究開発機構のこちらのページをご覧ください

レパントの海戦

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塩野七生の傑作「海の都の物語」の関連3部作の最後は、オスマン・トルコ海軍とキリスト教諸国連合艦隊の海戦を描いた「レパントの海戦」です。


 レパントはギリシャのペロポネソス半島つけね部分にあります。1571年10月ここで歴史に残る大海戦が戦われました。

 無敵と思われたトルコが負けましたが、勝ったなかでもヴェネツィアは無理がたたり、その後段々と勢いが弱くなりました。時代は地中海から新大陸と大西洋に流れが変わっていったのです。

 作者は、ヴェネツィアに残された詳細な記録をもとに、大海戦の状況はもちろん、前後のいろいろな政治状況をも詳細に描写しています。

 またトルコ駐在大使や、ヴェネツィア艦隊参謀長などに焦点をあて、創作部分も交えて、戦いに参加した人たちの人間的な面も描いています。

 さらに、一枚岩とはいえないキリスト教諸国、特にスペインの思惑なども浮かび上がらせており、大変おもしろく読めます。

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