不死身の探査機と宇宙研の物語 はやぶさ

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hayabusa.JPG  吉田武著、2003年5月に打ち上げられ、2005年11月に小惑星イトカワに着陸し、機器の故障に悩みながらも
奇跡的に今も地球に向かっている探査機「はやぶさ」の現在進行形の物語です。

 糸川博士のペンシルロケットから「はやぶさ」までの宇宙研の歩みと、「はやぶさ」の研究段階からの歩みを絡ませながら紹介しています。科学的な記述もわかりやすく解説しています。

 たとえばイトカワに到達した「はやぶさ」と通信するには、1秒30万キロ進む電波でさえ往復33分もかかること。

 「はやぶさ」の目的は地球から3億キロも離れた小惑星イトカワに着陸し、その岩石のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることです。イトカワには着陸したもののサンプル採取に成功したかどうかははっきりしていませんが、数々の苦難を乗り越えてイトカワにたどり着き着陸までしたことは本当にすごいことです。

 さらに瀕死の状況にありながらも、刻一刻と地球に戻りつつあるということ自体、感動的です。

 小惑星イトカワには世界中から募集した88万人の名前が刻まれたターゲットマーカーが残されていますが、その中に私の名前も入っています。

 「はやぶさ」は2010年6月に地球に戻る予定です。頑張れ「はやぶさ」!!
 現在の状況はJAXA宇宙航空研究開発機構のこちらのページをご覧ください

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