ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグという二大俳優出演のSF映画。
宇宙から飛来した病原エイリアン?が知らない間に人間を乗っ取り、別人のようになっていく「ボディ・スナッチャー」という映画のリメイクです。
もちろん「感染」するのですが、今回のおもしろみは、「眠ってはいけない」ということです。なぜなのかは映画を見てのお楽しみ。
家族や隣人、職場の同僚、しまいにはほとんどすべての人が、外見は同じでも中身はエイリアンになってしまうというのが「恐怖」です。このあたり監督や二大俳優の腕の見せ所です。いわゆるゾンビは出てきませんが、恐怖感は結構すごいです。
その理由は、感染しても「外見」は同じということから、この手の映画は奥が深くなり、単に病原菌の感染ばかりでなく、「思想」の感染とその恐怖というテーマが味わえるからだと思います。
古く?は、共産主義やナチズム、日本帝国主義など、社会全体が一つの思想や考えに染まったときの少数者の「恐怖」が味わえるわけです。その意味でも、「眠ってはいけない」というキーワードは、暗示的です。