2010年11月アーカイブ

街道をゆく6 沖縄・先島の道
 街道をゆく第6巻 「沖縄・先島への道」。週刊朝日1974年6月から11月にかけて連載。

 街道をゆくシリーズのうち、唯一我が沖縄県を旅したものですが、他の地域に比べると、退屈な内容だったというか、異質でした。

 このシリーズは、司馬遼太郎の豊富な歴史知識から出てくる話題が楽しいのですが、明治以前の日本史に登場することがほとんどなかった沖縄には、いかに司馬遼太郎といえどもそのようなネタがないのです。

 ということで今回登場するのは、漁師やお店の人、運転手など途中で出会った人々に関する話題がほとんど。

 唯一の歴史話題は、先島地域に残されている倭寇の遺跡と、倭寇が先島地域に及ぼした影響について。これは参考になりました。

 最近ほとんど考えることのなかった沖縄の歴史を思い起こすきっかけになったことは収穫。

ペイチェック 消された記憶(Paycheck)
 監督ジョン・ウー、原作 : フィリップ・K・ディック。ベン・アフレック 演ずるフリーのソフト開発者は、開発後記憶を消すことを条件とした契約で高額収入を得ている。ある日、3年間の記憶消去を条件に、9000万ドルの契約を承認。

 期間終了後、記憶を消された彼が受け取ったのは、9000万ドルのペイチェック(小切手)ではなく、鍵やIDカード、指輪など20点のガラクタ?が入った封筒のみ。しかも、いつのまにかFBIに追われている。このあたりからいろいろな謎を解き明かすサスペンスになっていく。

 ブレードランナーやトータルリコールなどフィリップ・K・ディックの作品は映画化されたものが多いが、この作品もなかなかおもしろい。今回はNHKBS2での放送版を見たので、画質はハイ・ビジョンではなかったのですが、まあまあの画質でした。

街道をゆく5 モンゴル紀行
 街道をゆく第5巻は、週刊朝日1973年11月から1974年6月まで連載分、モンゴルの旅である。
 司馬遼太郎は、大阪外国語学校蒙古語部卒業なのでモンゴルにはひときわ愛着があったが、この旅がはじめての旅だったようだ。

 彼が訪れた時期は、モンゴルとの正式な国交がようやく始まったばかり。当時のモンゴルはソ連に次ぐ世界2番目に成立した社会主義国として存在しており、ソ連のハバロフスク、イルクーツクを経由してしかいけない遠い国だった。

 前半は、経由地のハバロフスクやイルクーツクの状況、旧ソ連の旅行関連サービスの悪さなど、スリルに富んだ状況描写と、遭遇した人々とのやりとりを歴史視点もからめて描写。

 一番面白かったのは、ゴビ砂漠の項。ウランバートルから飛んで、降り立った飛行場は草原のまっただ中。果てしなく続く草原やゴビ、パオ、ラクダや馬の放牧、満天の星空。一度見た人の顔は忘れないというモンゴル人の特徴をはじめ、案内をしたツェベックマさんという女性との文化の違いを感じさせる会話。
 このあたりを読んでモンゴル旅行がしたくなった人は多いだろう。

 現代の文明装置グーグルマップでモンゴルの航空写真を見ると、首都ウランバートルは近代都市だが、郊外部を拡大して見ると、塀で囲まれた中にモンゴル伝統のパオと思われる形が見える。

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