1年後の感想で申し訳ありませんが、せっかく感想も書いたし、選曲もなかなかの演奏会だったので・・。
2010年9月3日うるま市民芸術劇場燈ホール、クラリネット新垣亜貴子、ピアノ森川久美子。ご両人ともドイツに留学した方で、新垣さんは今でもドイツで活動しているそうです。
「ドイツの風にのって」という副題のとおり、すべてドイツ音楽です。選曲は、かなり「通」向きでした。
ブルグミュラー(弟)の「クラリネットとピアノのための二重奏」、ヒンデミット「クラリネットとピアノのためのソナタ」、ベルク「クラリネットとピアノのための4つの小品」、レーガー「クラリネットとピアノのためのソナタ第2番」
新垣さんは前半緊張気味で、すこし不安定な部分もありましたが、後半はしっかり吹いていました。楽器はクランポンだと思います。
ピアノの森川さんもきちんと弾いていてなかなか実力のある人だと思います。
ヒンデミットのソナタは割と演奏しやすく、私もときどきさらっています。今回期待して聞いたのですが、個人的には、もう少しテンポ感やボリュームの変化をつけたメリハリのある演奏が聴きたかったです。
印象深かったのは、ベルクでした。フラッターも使う、割と現代的な大変難しい曲ですが、技巧的にも音楽的にも素晴らしかったと思います。
レーガーのソナタは、今回の曲の中で、一番動きが少ない曲で、残念ながら、この曲は私には今のところ「理解」できません。
しかし、今回プロの方の演奏を聴いてレベルの高さに改めて感動しました。他のプロ奏者の方々も積極的にリサイタルをしていただければと思います。