2013年5月アーカイブ

街道をゆく33 白河・会津のみち 赤坂散歩
週刊朝日1988年9月~1989年3月連載。司馬遼太郎の旅を追っているので、本来なら12巻目ですが、現在放送中の大河ドラマ「八重の桜」に合わせて読みました。

 「白河・会津のみち」では、まず平安時代の貴族たちが陸奥(みちのく)、奥州に対してもっていたあこがれのようなものを理解しないと、彼らの詩的気分がわかったと言えないとして、源融(みなもとのとおる)、清少納言から芭蕉まで引き合いに出している。

 奥州の入口である福島県は面積が岩手県に次いで2番目に広い。震災以後たびたび目にする浜通り、中通り、会津盆地の3つの地域に分けられる気候風土の違い、人情の違いなど。

 「白河の関」というのは平安期以前のものと、それ以後のもの「境の明神」がある。グーグルマップで場所を確認した。外様大名丹羽長重が白河に配置された経緯。平安期に近くで黄金がとれ、それが天平文化にどのような影響を与えたのかなど。
 南朝方の武将結城宗広のこと、幕末うまれの女流画家山下りんのイコン画のことなど。白河は小さい街だが結構話題がある。

 会津では、まず徳一というお坊さんのこと。会津地方にいながら平安初期に最澄や空海と仏教大論争を繰り広げた日本最大の論争家であったとしている。江戸時代の宿場景観を残す大内宿。会津若松を作った蒲生氏郷のこと。戊辰戦争で負け青森に強制移住させられた会津藩のこと。孝明天皇の宸翰を一生身につけていた松平容保のこと。

 新潟を除く東北地方には行ったことがなくいつか行きたい場所の第一候補です。

 「赤坂散歩」では、「溜池」の由来。名前の通り江戸時代までは人口の池だった。作ったのは広島の浅野家。秀吉の妻ねねの妹が嫁いだ先で豊臣縁故だが、関ヶ原では家康に味方し、広島で明治まで続いた。江戸城の大拡張工事の際、家康の役に立ちたいということで堀として「溜池」を作ったらしい。つまり生き残りのためのご機嫌取りだったわけだ。

 この連載の約半年後東京に転勤し、溜池周辺をうろうろしていた。残念ながら、その頃は歴史の話は一切縁が無い生活だった。あの頃この本を読んでいればもう少し東京になじめたかもしれない。

 他には、アメリカ大使館敷地は江戸の定火消しの御役屋敷だった。氷川神社の由来、大久保利通が襲われた清水谷公園と江戸上水道の遺跡、高橋是清の生い立ち。今の青山一帯は、以前読んだ「街道をゆく4」の丹波篠山の青山一族の土地だったことなど。

潜水艦気質よもやま物語 
 旧日本海軍の潜水艦伊25号に聴音担当として載っていた槇幸という方の本。

 基本は潜水艦戦闘の記録であるが、わかりやすく書かれており、所々ユーモアも交えていて面白く読める。旧日本軍に関する読み物は、一般的に陸軍の話はみじめな物が多くてあまり読む気が起こらないが、海軍の飛行機物や艦船物は悲惨な中でも、メカの話が出てくるので大好きだ。

 旧日本軍というと、まずは陰湿な体罰やしごきなどが思い浮かぶのだが、潜水艦だけは例外だったという。それは、潜水艦特有の「死なばもろとも」という特殊な状況から来ているらしい。

 伊号クラスの潜水艦は一番多く作られ、活躍したようだ。排水量1,000トン以上、長さ100m程度、乗員110名、水上速度23ノット。

 著者は伊25号に1年近く乗り込み、3回の作戦出撃をし、ハワイ奇襲攻撃、オーストラリア方面偵察、アメリカ本土爆撃など体験している。1回の出撃で2ヶ月ほど乗りっぱなしというのがすごい。それだけの燃料や食料など積み込めるわけだ。

 伊号クラスには飛行機を積んでいて、偵察や爆撃ができた。このあたりの話は、ドイツのUボートなどの話には出てこない。もちろん、潜水艦なので、魚雷攻撃や爆雷の話は登場する。

 著者はまだ日本が勢いが残っているうちに、潜水艦から降りたので生き残った。伊25号はその後沈没したらしい。日本の潜水艦は、ドイツなどと違って、戦艦大和に代表される、艦隊決戦用として用いられ、通商破壊や船団護衛には用いられなかったので、犠牲ばかり多くて効果が上がらなかったとしている。

 現在の海上自衛隊の潜水艦はどうなっているのかちょっと興味が湧いた。

 

 
 

太陽の輪

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2013年5月2日日輪 2013年5月2日の日輪です。高層の氷粒状の絹層雲で光が屈折され、虹の輪のように見えるそうです。日暈(ひがさ)と新聞にはありました。 

 気象庁では珍しい物では無いとのことでしたが、私の記憶ではここまできれいに見えたことはあまりないような。

 近くにいた人たちが空を見上げたり、写真と取ったりしていて気がつきました。 

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