2014年4月16日に起こった韓国のフェリー「セウォル号」の沈没事故には心が大変痛みます。死亡者の方には心から哀悼の意を表します。
たまたまこの船が沖縄航路に就航していた元「なみのうえ丸」だったこともあり、この事故についてかなり関心をもち、自分なりに事故経過を整理しいろいろ考えました。
事故の直接原因は、改修後、客席や積載量を増やして復元力の弱まった船が、何らかの理由で急旋回をして積み荷がくずれ、バランスを崩して傾き、ついには沈没したということでしょう。
急旋回の理由は不明ですが、この事故を象徴しているのは、やはり、船長ら操船関係乗組員がいち早く船から脱出したことです。道徳的なものとかではなく、この人たちが普段から何を考えていたのか? ということが、この行動に表れたのだと思います。
そして、この事故は今後調査が進むにつれて、韓国社会のいろいろな問題点を浮き彫りにしそうな予感がします。
韓国は自動車、テレビ、スマートフォンなどで日本に追いつき、ある面で凌駕していると思いますが、今回の経緯を見ていて、先端的ネット利用の突出ぶりに比べ、一般的な生活行動のあり方が、日本とかなりずれがあるのだと感じました。
この事故の後始末がどうなるのか。他国ではありますが、できればもっとわかりあえる関係になりたい国でもあり、注意深く見守っていくつもりです。