NHKシルクロードシリーズ全12巻ついにローマに到達。第6巻以降はブログに載せきれませんでしたが、今回は最後を飾ってブログ掲載。
1979年から1984年あしかけ5年間にわたるこの取材は画期的でした。私は途中からテレビ放送は見なくなっていましたが、こちらは30年かけて一応読了です。この最後の巻はトルコからローマにかけてなので、いまや情報としては新鮮さはありません。
ただ、巻冒頭で、井上靖、司馬遼太郎、陳舜臣らこのシリーズに登場した作家たちの座談会内容が掲載されているのは、私の収拾本重要作家の3氏であること、また、今年(2015年)1月に陳舜臣氏が亡くなったことと合わせて感無量。
このブログもなかなか更新できませんが、シルクロードシリーズでブログ未掲載分は、読み返して掲載していきたいと考えています。未掲載分の中東や、ソ連部分などを読んでいると、この30年間の激変ぶりには驚かされます。
特に、イラクとシリアは、許しがたきイスラム暴力集団(ISIS)に蹂躙されており、多くの犠牲者が出ているのみならず、このシリーズに登場した遺跡群は今まさに破壊されつつあり、今更にアメリカが怒りにまかせてフセインのイラクを滅ぼしたのが悔やまれます。アメリカの責任は重い。