琉球交響楽団旗揚げ公演聞きました。会場は沖縄コンベンションセンター。曲目はドビュッシーの「小組曲」、サン・サーンスのピアノ協奏曲第2番ト短調、フランクの交響曲ニ短調。指揮は大友直人。
前夜ほとんど徹夜状態だったので、ギブアップしようかなと思ったのですが、県内初のプロオケですし、コンマスを含め知っている人が大勢出るということで、応援しなければという気持ちで頑張っていきました。
演奏そのものは◎でした。コンベンションセンター劇場はオケには厳しいホールですが、そういうところでもホールを「鳴らす」迫力は出てました。1曲目のドビュッシーから出てくる音が違うぞ、という感じ。木管楽器のソロもはっきりと聞こえます。心配だったサン・サーンスのピアノもまずは無難に弾いているように聞こえました(^.^)。でも、曲そのものは印象にあまり残らない曲ですね。
フランクは、フランス系の作曲家ながら、ブラームスやワーグナー的なドイツ風の曲作りで大好きです。特に2楽章が好きです。コールアングレのソロはあと一歩歌い込みがほしかったですが、ホルンとクラリネットのユニゾンのメロディーには感激しました。全体としてもあの厚みのある音が十分出ていましたので満足しました。
もちろん細かい面はいろいろありますが、プロのオーケストラ演奏会がほとんど無い沖縄において、定期的に今回のレベルの演奏が聴けるのであれば、グッドでしょう。
問題はコンスタントに今回のような演奏会が開催できるかどうか。管楽器陣のトップがほとんどN響など県外のメンバーだったこと(これにはびっくり)や、弦楽器陣にもかなりの県外エキストラが入っていたこと。今回は、旗揚げ公演ということで、どうしても完璧な演奏をという気持ちはわかりますが・・・。聞くところによると、実際の団員は10名程度ということとか。このあたりが心配です。
いずれにしても、フルオーケストラの音楽をリーズナブルな入場料で聴くチャンスが増えるのは大賛成です。次回は11月26日(月)に第1回定期演奏会が予定されているようです。いろんな意味で「期待」しています。
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