NHK芸術劇場(12ch)で、今年(2009年)9月に来日したズービン・メータ指揮ウィーン・フィルの演奏会録画を見ました。
曲は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」と、ベートーヴェン交響曲第7番。
バルトークの「オケコン」をウィーン・フィルが演奏するとどうなるか・・に興味があったのですが、演奏よりも出演メンバーを見てびっくりしました。何とコンサートマスターを始め、あちらこちらに女性がいる(といっても数人)ではありませんか・・。唯一男だけの世界だったウィーン・フィルもついに陥落したわけです。
バルトークの木管トップは若返りメンバー。特にクラリネットトップはすごいハンサムで、うまいのですが、伝統的なウィーン・フィルの音ではないような気がします。
ウィーン・フィルのオケコンの演奏そのものは水準は超えているのですが、すごい!と思わせるものはありませんでした。これはメータの落ち着いた指揮の特徴も反映しているのでしょう。
ベートーヴェン7番は、もちろん十八番なので、安心して聞けるのですが、逆に緊張感なさすぎか。クラリネットトップは変わって最長老のペーター・シュミードルだったと思いますが、今では完璧「太りすぎおじいさん」。今回の録画からは、今まで感じていたウィーン・フィルの良さが感じられませんでした。
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