鎖かたびらその2

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「鎖かたびら」の使用報告です。まず、第1印象、「重い!!」。そりゃそうです。他のリガチャーと違って、マウスピースの周りをぐるっと金属の鎖で取り巻いているのですから。

 次に、マウスピースにはめるときに苦労する。鎖ですから、ただ持ち上げるとグニャグニャして形ができないのです。ちゃんと上下の区別もあるのに、持っただけではわからない。

 さらに、これが最大の難点。マウスピースの表面はなめらかで、傾斜がついています。で、この鎖の表面もなめらかなのです。普通にねじを締めただけでは、マウスピースを楽器から抜くときに、リガチャーだけがすぽっと抜けてしまうのです。これだと掃除やB管、A管の交換がスムーズにできないことは目に見えてます。

 メーカーは当然わかっていて対策を講じてます。それは、単にマウスピースに滑り防止用の透明フィルムを貼る方法です。実はこれも問題なのです。リガチャーを換えれば音質が微妙に変わるということは、フィルムを貼っても音質が変わるということなのです。これも気に入りませんでした。また、ネジの締め加減も大変微妙です。あまり緩いといくらパッチを貼っていても、すっぽ抜けてしまいますし、きつすぎると音質に影響が出ます。

 メーカーは、逆にこれで音質コントロールができるなどと説明書に書いてありますが、反面、ネジをきつく締めすぎると鎖が壊れるとも書いてあります。(^_^;)

 これだけ不満な点があっても、音質がよければいうことはありません。ところが、これもどうも気に入らない。当然といえば当然です。使っているリードは前のリガチャーを使って選択したリードですから、今のリガチャーで同じ音が出るわけがない。音量は大きくなったようですが、少し音が歪んでいるような感じがしました。

 それで4ヶ月も放置したのです。ところが、最近になって試してみると、音の歪み感がなくなっています。もちろんリードも違いますが・・・。今まで使っていたリガチャーと比べると、明らかに音が太く感じられ、響きがよいようです。微妙なネジの締め加減も段々とわかってきました。

 こうなってくると「鎖かたびら」も、高級なデザインに見えてくるから不思議です。今のリードと特別に合っているのか、あるいは自分の体調や唇の状態とあっているのか、という疑問もありますが、しばらくこれでいこうかなと思ってます。いずれ、時がたてば結果が出ます。その時点でまだ使っていれば大丈夫ということです。(^ヘ^)v 

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このページは、が2004年11月23日 19:04に書いたブログ記事です。

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