2月に吹奏楽団「すい」、3月に那覇高校吹奏楽部定期演奏会、そしてつい先日、昭和薬科大付属高校・中学吹奏楽部定期演奏会と、3つに吹奏楽演奏会を聞きました。
全体のサウンドでは、圧倒的に那覇高校の練習豊富な90人編成が素晴らしかったです。クラリネットと低音楽器が質量ともに大変充実しています。個々の曲は印象に残っていませんが、ホール全体が音に包まれる感じのサウンドが心地よかったです。
あとは、曲がもっと印象に残るような演奏・・・・ですね。
「すい」は、一般バンドですが、金管も木管も上手で、演奏自体は良かったと思います。・・が、会場が小さすぎて、金管のフォルテが耳に痛く、また、ステージ奥に配置されたTimなどパーカッションがほとんど聞こえず、せっかくの演奏が生かされていませんでした。那覇市民会館あたりを使用するべきだと思います。
指揮者解説入りの演奏が興味深かったですが、特に「マンハッタン交響曲」というのは、ガーシュインの「パリのアメリカ人」の、逆のような曲で、おもしろかったです。
昭和薬科大付属は、去年日本音楽コンクールクラリネット部門の2位だった川上君がゲスト出演なので、聞きに行きました。残念ながら、バンドでモーツァルトの協奏曲を伴奏するのは、かなり無理がありました。
全体に、単に楽譜を吹いているという感じの演奏でした。「だったん人の踊り」などのクラリネットは、割と指は動いていますので、指揮者がもっと音の出し入れや、アクセントの付け方など音楽の表現について指摘すれば、かなり良くなるのでは?と思いました。
良かったのは、これもゲストでしたが、全日本アンサンブルコンクール金賞受賞の浦添市吹奏楽団打楽器アンサンブル。バスマリンバ?を中心に、ステージ上に打楽器がずらりと並び、見た目もすごいですが、演奏も素晴らしかったです。これほどまでに打楽器で音楽を作れるのかと、驚きました。
3つの演奏会を聞いた感じとして、楽しさやサウンドという点では、吹奏楽もよいなと思いました。ただ、昔私がかかわっていた時のような、オーケストラ音楽の編曲版演奏がほとんど無いのは残念です。
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