このくたびれた電子レンジは、我が家で35年間も働き続けた日立の電子レンジ「MR-610FD形」です。普段使っているときはあまり気にしていなかったのですが、写真撮影するとあまりの汚さ(まるで粗大ゴミ置き場から拾ってきたような)に、拡大写真は載せられません(^_^;)
我が家では「温め」機能しか使っていなかったのですが、最近温度管理がうまくいかなくなり、ちょっと温めただけで強烈に熱くなるので、さすがに寿命を迎えたのだと使用をあきらめました。
そういえばどのくらい使ったのかという話になったので、ひょっとしたら取扱説明書があるのでは?と思って探したら、残っていました! そして、その表に今は亡き父の字で、昭和50年5月18日購入、125,000円と書かれていました。
当時の我が家の家計を考えると(今でもあまり変わりませんが・・・)、この電子レンジ購入は相当の奮発だったと思います。35年も使えたのはそのおかげか、あるいは当時の日本製品がいかに耐久性が高かったのかということでしょうか。
代替機は価格コムの最安値機種を調べ、16,400円でアマゾンにて購入。この価格差に時間の経過をつくづく感じましたが、今度のレンジが35年も持つとはとうてい考えられません。
本体以上に古びた取扱説明書の文字を読み、他界してからすでに19年になる父のことが懐かしく思い出されました。
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