12)クラリネットの最近のブログ記事

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 某オーケストラ定期演奏会にてリムスキー・コルサコフのシェエラザードトップクラを吹きました。

 この曲との巡り合わせは3回目、大学1年で2ndアシスト、15年前の2回目は2nd正。そして今回3回目でついにトップを吹くことに・・、もっと若いときにトップを吹きたかった(^_^;)

 1楽章から4楽章までソロだらけ。特に2楽章カデンツと3楽章ソロはプロのオーディションでも吹かされるという難所です。30年以上のオーケストラ歴で最大級のプレッシャーでした。

 残念ながら本番では2楽章カデンツの出だし(3回あるうち一番易しい部分!)でつまずきました(-_-;)

 カデンツのミスは自損事故のようなもので、オーケストラ全体には迷惑をかけませんが、3楽章のスケールで上り下りするソロは、うまくいかないと全体に悪影響を及ぼします。こちらは本番でどうにかこなせたのでほっとしました。

 今回のマウスピースやリードの仕掛けは明快。開きの大きいマウスピースと少し薄めのリードを組み合わせることでした。

 最終的には、写真のとおり、B45Lyreという、ヴァンドレンのクラシック系では一番開きが大きいマウスピースと、ヴァンドレンV12シリーズ3番のリードとなりました。

 ppからffまでしっかりコントロールでき、音色も若干明るめで響きがきれいな感じで、まあまあだと思います。久しぶりに定番になりそうな組み合わせです。

 ヨーゼフは最終バージョンを受け取ってから3ヶ月経ってピッチなど安定してきました。特にA管は良い鳴りだと思います。

 シェエラザードのおかげで指も割と回るようになり、これからの夜長の季節は、自宅で定番クラリネット曲をさらって遊びます。

左手の強化パート3
 左手の指の動きをよくするため、マウスは左手で操作しています。それなりに効果はあったと思いますが、クラリネットの演奏水準向上という目標にはほど遠い。

 今年は、某交響楽団の演奏会でリムスキー・コルサコフのシェヘラザードトップを吹くので、これはもっと思い切ったことをやらないと・・。

 ということで、ついにお箸を左手に持ち替えました。1週間ほどやっていますが、悪戦苦闘の末、どうにかこうにか食事ができるようになりました。もちろん、しばらく触っていなかった教則本も持ち出して、あらためてスケールやアルペジオ、練習曲をさらっています。

 教則本をさらうと、以前簡単に吹けたフレーズが吹けないという、当たり前の現実に直面します(-_-;)

 そして、若いときの演奏会録音を聞くと、今とあまりにも違いがありすぎてショックを受けます。指の動きに「迷い」や「ためらい」がありませんし、楽器をきちんと鳴らしています。以前はそれが当たり前だったはずなのですが・・・。

 その頃の水準は無理だと思いますが、少しでも近づけるようにいろいろジタバタやっていきます(^_^)/

ヨーゼフ最終版
 出会ってからほぼ1年経ちましたが、ついにヨーゼフクラリネット完成です。

 前回のバージョンからは、右手小指キー周りの改良、ベル内部形状変更など行われ、さらに一般的なクラリネットに近づきました。独特のバレルや、ドイツ管風の音色の特徴は残っています。

 ケースも正式バージョンを受け取りました。クランポンのダブルケースより小さいのに、ベルを外して収納できるのがグッドです。

 マウスピースはB45、リードはヴァンドレンV12の3番に変更しました。このセッティングで1時間ほど吹くと、なかなかのサウンドが出てきて、自己満足できます(^_^;)

 今年10月には某オーケストラ定期で「シェヘラザード」を吹きます。大変難しい曲で今は、ぺーぺーですが、ヨーゼフのクラリネットが素晴らしいと言われるように、頑張って練習したいと思ってます。

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 ヨーゼフのクラリネット改良版を借りることができました。上下管のみで
バレルとベルは以前のものです。まだまだ改良が進行中で、あともう少しで販売モデルとなるようです。


 一番気になっていたB♭管の音程バランス(上第1線のG付近がかなり高い)が良くなりました。

 左手薬指のホール位置(インライン配置)も修正され、2mm程度左手側にずらしてあります。また、左手小指で操作するB♭キーの長さも変更され、押し易くなり、これを使うアルペジオや音の跳躍がやりやすくなりました。

 レジスターキーはホールが管体から突き出ているので、キーも通常の物と違いホール部分で盛り上がっていますが、使用時の違和感はありません。スロート部分の音色のつながりが良くなりました。

 B♭管は今まで私が使っていた物に比べて、明るめ、軽めのサウンドになってきていますが、それでもヨーゼフ独特のまろやかな響きのある音色です。

 まだ、実験段階ですが、管体が変わったせいか、オプティマムリガチャーの逆向き使用も、元に戻したほうが、クリヤーで音のつながりが良いです。

 A管は段違いに吹きやすくなりました。モーツァルトの協奏曲や五重奏の一部パッセージなどクランポンで吹いても苦労していた部分が吹けるようになりそうな予感(^_^) 音色も良い方向に明るくなり、とてもいい音です。

 このバージョンでもかなりのレベルだと思いますが、最終バージョンがどうなるか、非常に楽しみです。

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 定期演奏会でのマウスピース関連セッティングは今まで同様、結構苦労しました。


 リードはヴァンドレンRue Lepic56の固さ3、マウスピースはB40プロファイルと紐リガチャーで最初は吹いていました。そのあと、リガチャーを替えたり、マウスピースを去年使ったクリスタルに替えたりと迷っていました。
 
 最終セッティングは、マウスピースは標準のB40、リードは固さ3の柔らかめリードを選択。そして、リガチャーは写真に写っているヴァンドレンのオプティマムです。

 ただし、オプティマムの取り付け方向が通常と違い、反対向きに取り付けてます。いわゆる逆ねじタイプの使い方です。オプティマムは、ねじが自分に見えるように取り付けるのが本来の使い方です。

 このセッティングのおかげで、ヨーゼフをうまくコントロールできるようになりました。通常向きだと音が拡散しすぎる感じですが、この向きだと割とフォーカスされて絞られるような感じ。

 残念ながらこの使い方は、私のオリジナルではありません。演奏会の2週間ほど前に、フランスの名人ポール・メイエのリサイタルをテレビで見ていたら、リガチャーががオプティマムに似ているのに気づきました。しかし、どうも向きが??と思ってよく見たら、このセッティングだったのです。

 おっ、これは!!と思って、すぐに楽器を取り出して試したら、Very good!! しばらくこのセッティングでいけそうです。

 今回はメイエ様に感謝しないといけません。ただこの向きだとねじが左手方向にあるので、調節しにくいです。このねじは外れないので、自分で向きを変えることはできません。メイエのは、ねじがちゃんと右手方向にありましたので、特注したのか、あるいはねじを外す裏技があるのか・・。

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