71)2007年以降演奏会の最近のブログ記事

4大Bの夕べ
 2009年8月19日てだこ小ホールで、ベルケシュ砂川亮子さんのVnリサイタルを聴きました。

 ベルケシュさんのVnの音色は、細身ですが大変きれいな音です。去年の「東京ブダペストアンサンブル」の演奏会でのフランクが良かったので、沖縄交響楽団定期演奏会のソリストとしてお呼びし、メンデルスゾーンのVn協奏曲を弾いていただきました。

 今回は、「4大Bの夕べ」と題して、バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番、ベートーヴェン/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第5番「春」、ブラームス/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番、バルトーク/ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ1番を演奏。

 今回、前半のバッハ、ベートーヴェンまでは、緊張のせいか少し乗りが悪かったかな?と思いますが、後半のブラームスと、バルトークは、聴き応えのある素晴らしい演奏でした。
 砂川聖子さんのピアノもVnと息のあったピアノでとても良かったです。

 演奏家は大変だと思いますが、このようなリサイタルがもっと県内で聴けるようになるといいなと思います。

グスターボ・ドゥダメル
 2009年10月8日開催の演奏会録画を見ました。28歳にして名門ロサンゼルス・フィルの音楽監督に就任した、ドゥダメルの就任記念コンサートです。

 曲目は、ジョン・アダムスのシティ・ノワールと、マーラーの交響曲第1番。シティ・ノワールは委嘱作品のようです。素晴らしかったのはやはりマーラー1番。

 1楽章の静かな出だしから、4楽章の盛大なフィナーレまで、名門オーケストラの最良の演奏を引き出した素晴らしいマーラーでした。

 ドゥダメルの前任は、エサ・ペッカ・サロネンだったと思いますが、一度録画を見たかぎり、とても厳しそうな雰囲気でした。

 対照的にこの演奏は、楽団員も緊張の中に楽しんでいる雰囲気も見られました。このあたりが、ドゥダメルの特徴なのでしょう。

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 NHK芸術劇場(12ch)で、今年(2009年)9月に来日したズービン・メータ指揮ウィーン・フィルの演奏会録画を見ました。

 曲は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」と、ベートーヴェン交響曲第7番。

 バルトークの「オケコン」をウィーン・フィルが演奏するとどうなるか・・に興味があったのですが、演奏よりも出演メンバーを見てびっくりしました。何とコンサートマスターを始め、あちらこちらに女性がいる(といっても数人)ではありませんか・・。唯一男だけの世界だったウィーン・フィルもついに陥落したわけです。

 バルトークの木管トップは若返りメンバー。特にクラリネットトップはすごいハンサムで、うまいのですが、伝統的なウィーン・フィルの音ではないような気がします。

 ウィーン・フィルのオケコンの演奏そのものは水準は超えているのですが、すごい!と思わせるものはありませんでした。これはメータの落ち着いた指揮の特徴も反映しているのでしょう。

 ベートーヴェン7番は、もちろん十八番なので、安心して聞けるのですが、逆に緊張感なさすぎか。クラリネットトップは変わって最長老のペーター・シュミードルだったと思いますが、今では完璧「太りすぎおじいさん」。今回の録画からは、今まで感じていたウィーン・フィルの良さが感じられませんでした。

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 ジョーカーがずっと顔を出しているのは私も怖いので、早めに更新・・・(^_^)


 5月3日(日)に、大勝秀也さんを指揮・代表に迎えているアンサンブル響の演奏会を聞きました。場所はシュガーホール。曲目は、グリーグ/ホルベルク組曲、モーツァルト/セレナータ・ノットゥルナ、バッハ/ゴルトベルク変奏曲

 アンサンブル響は、県内の弦楽器奏者を主体とした弦楽アンサンブルです。はじめて聞きましたが、なかなかよい演奏でした。

 グリーグはすがすがしい曲で、北欧の響きが耳にとても心地よい演奏。モーツァルトのセレナータは、昔レコードでよく聞いていたものでした。弦楽以外にティンパニだけ入るのが変わっていますが、聞いていると、弦楽器の音の中からトランペットの音色が聞こえてくるので不思議です。ひょっとして私の聞いたレコードはTpがはいっていたのかも・・・。

 後半のゴルトベルク変奏曲はバッハの名曲です。本来ならチェレスタあるいはピアノの曲。今回は、指揮者の大勝さんが弦楽合奏に編曲したものを聞きました。

 問題は、私は変奏曲を聞くのが苦手で、その中でもこの曲は大の苦手です。有名なグールドのCDでも、私は途中で眠くなります・・ので、今回は最後まで聞く自信は全くありませんでした。

 案の定、数曲目くらいで目を閉じるようになりました。ところが、我慢して聞いているうちに、おそらく半分すぎくらいから、段々と雰囲気がわかってきました。

 ピアノだと一つの楽器から音が出てくるわけですが、今回は弦楽アンサンブルなので、楽器の違いにより、左右、時には前後、そして音域がきちんと分かれて聞こえます。

 その効果を意識して編曲されているのが感じられました。なるほど・・・と思い始めると、集中して聞くことができ、後半は楽しく聞けました。 

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 久々に音楽の話題。この長い名前のオーケストラをすでに知っている人は、かなりのクラシック通。まだ知らない人は、必見・必聴です。


 昨年末の初来日演奏会を一部だけNHKBSで見ました。ほぼ終了間際で、チャイコフスキー5番の最終楽章でした。

 まずメンバーが若い(当たり前か・・・)のに、ものすごくうまいのにびっくり。指揮のグスターヴォ・ドゥダメルもすばらしい指揮。

 メンバーがお互いに顔を見合わせ(アイ・コンタクト)ながら、とても楽しそうに演奏しているのが印象的。

 アンコール1曲目は、バーンスタインのウェストサイド組曲から、確かシンフォニック・ダンス。これが・・・、すごい!。難曲なのに、彼らは演奏しながら体はほぼ踊っている。楽しそうに、しかも簡単そうに、そしてとてもうまく演奏している。このオーケストラはいったい何なんだ・・。

 アンコール2曲目は、南米の作曲家(確かヒナステラ)の曲だったが、バーンスタインにもまして難曲風。ところが、これもいとも簡単に演奏する・・・ばかりか、最後はほぼ全員が演奏しながら、踊り出すは、楽器はくるくる回すは・・・。

 指揮者は、皆が踊り出したら退場してしまった。そしてその後も、難しいはずの曲は一糸乱れず演奏されていた。

 いやー、ぶったまげました。もちろん、聴衆は最高に盛り上がり、ほぼ全員スタンディング・オベーション。
 
 Web検索すれば、なぜこのオーケストラがすごいのかわかります。まだ知らない人は是非検索してみましょう。
 
 ちなみに指揮のドゥダメルは、今年若干29歳でとロサンゼルス・フィルの音楽監督就任とのこと。 

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